レイモンド・カーヴァー


レイモンド・カーヴァーが死んでほどなくして、ぼくはレイが有名になる前から頻繁につるんだビル・キトリッジのワークショップを取るようになるのだけど、時折ビルがレイの思い出話をするときがあって、ドキドキしながら傾聴した。モンタナではビルも十分に伝説なんだけどね。

10/11追記:
 やっぱり不安定な感情の続く現実がある程度あったらしい…… そりゃそうだよね。台風の週末に読み終えるつもり。

10/15追記:
重い。

レイとメアリーアンのいくつかの逸話は読んでいたけど、驚いたのは、ふたりがここまで親密だったこと。離婚しても互いを思い合っていたこと。レイの友人思いは有名だけど、ここまでだったとは。羨ましいのと、書くために生き尽くしたひとりの伝記を読んで、これから自分の小さな人生をどう終えようかと考えています。

ぼくがモンタナで書き始めた頃には、レイはもう死んでいて、ぼくは彼の後期の作品集から読み進めていった。それこそ、晩年の詩から。

で、日本語の多くの読者のように、村上春樹さん経由でレイに嵌まるのではなく、ぼくは友人たちの薦めから読み始めたのだけど(思い起こすと最初は何かのアンソロジーに載っていた「大聖堂」。で、すぐに)短編よりも詩にどっぷり浸かったと思う。4年間、ほぼほぼいつも彼のように詩が書けたら、彼の詩にあるようなまっすぐな人生を送れたらと思っていた。

カーヴァーのある詩と、ぼくがモンタナを去ってシアトルで働きだして、初めてポートエンジェルスに行ったときのこと。そこで出会った老夫婦のこと。彼らからカーヴァーの詩集の初版を貰ったことを、忘れないように書きます。さっき探したんだけど、この初版本が見つからない……。

人気の投稿