カフカ、誤訳、池内紀さん

武田智孝さんという研究者の書いたカフカ論の中に、池内紀さんが訳された、いくつかの誤訳についての記述があった。

2000年初期の頃に白水社から出た池内訳でカフカを読んだものとしては、わかるような気がする。ドイツ語を知らない者としては、ほんとうは何も言えないのだけど、池内さんの「こなれた日本語」は気にはなっていた。

たぶん、同じこなれた日本語でも、柴田元幸さんのは正確さを追求した土台の上にある、うまい日本語なんだろうなぁ(……と『ちいさなカフカ』の「手紙の行方」を読んだばかりで、池内さんの書くカフカのエッセイは、それでも好きです)。

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