さんぽ道
1つ、また気づいたこと。アクセント。
左側部のふくらみ。成功。
窓の形。上部の丸み。
1階と2階の窓の統一性。成功。
ビームを突き出して、2階全体を出窓のようにした。失敗。
窓のところだけ突き出せば、成功?
アクセントは、1部にすべき?
全部だとアクセントにはならない?
屋根の裾部分の高低差。
試行錯誤の末のベスト、か 。
左右の高さをいろいろいじってみたに違いない。
成功。 波打ち具合も良い。
積んだだけの石。大成功。色味も良い。
「あなたはただ積んだだけの石のように、
脆いところがあります……」
とぼくに言った人を思いだした。
ぼくはこれまでに付き合った人をよく思い出し、
またそれを言葉にするので顰蹙を買いますが、
いちばん思い出す頻度の低いさおりさんです。
頑固な人だった……理性ほぼゼロの人。
わざと傾けた屋根。これは失敗のように感じる。
恣意性が読めると、ぼくはすうーっと関心がなくなる。
アルタのお父さんなら、どういう傾斜にするだろうか……
これは大好き。乗せただけ。それがいい。
アイデアはオリジナルだろうか……
ぬくもり工房が直線の板を曲線に切りだして、
フェンスを作るようになったのもこの頃から?
最後にあったときにそのことを言ったら、
車の中で無言になったけどね。
わざと傷をつけるニューヨークなんとかスタイル?
も自分は好きではないし。
深く考えると、切るという行為も恣意的だし、組むもそうだし、
建てるなんてもってのほか。
……生きるは恣意的なのか?
(せめてここまでは読解したい)
失敗。側面は好き。バランスが悪い?
縦の線と横の線の比率が悪い?
これがさんぽ道の窓。こっちの方がいい。縁の狭さがいい。
最近気づいたのは、格子窓。昔はきっと大きなガラスがなかった。作れなかった。
だから、小さいのを複数(偶数?) 並べた。並べたのは恣意的じゃない。
偶数なのは恣意的。きっと。
うちの窓。さんぽ道より数年前の設計。
距離感はこれでいいと思う。やっぱりバランス。
窓を形成する線と窓間の距離との比率。
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さんぽ道は彼の代表作だけど、この頃から随分作風が変わったように思う。
それでも各部のバランスは、とてもいい。アクセントのあり・なしは、絶妙なバランスとは関係ないと、いまは思う……
現場の大工さんの裁量を増やせばいい。その場でテキトーにやる。それで、アルタが出せている自然感が出てくる……?
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