しめ縄づくり

来週神社のお祭り。近所の人たちで集まってしめ縄を作った。



お隣の小林さんが若頭的な存在で、釣られて自分も参加したけど、むずいわ。

ぼくが作ったしめ縄2本は予想通り不採用となったのですが、2本目は悪くなかったみたいで「もう何本か作れば、貴重な戦力になるな!」と、このビデオには映っていない、自分よりキャラの濃いおっさんが言う。

このyoutubeのやり方
の方が丁寧だけど、まぁほぼほぼ同じです。

ぼくと小林さんは「絶対無理」と思っている。こうした文化の継承を。この日来ていたみんな、小林さんとぼく以外は農業。唯一の休日である日曜の午前中を、しめ縄づくりと、神社の草刈りに費やしても、誰もが楽しそうだった。「休憩、休憩!」と誰かが言うと、ビールが出てきて、飲み終わると日本酒が出てきた。初参加の51のぼくを若造扱いし、でも聞き役に徹しているぼくや小林さんに適当に話題を振る役割の人もいたり、ビールを注いでくれる人もいる。完全にもてなされている。

「彼らにとっての娯楽なんだろうね」とぼくが小声で言うと、「うん、うん」と小林さん。彼はぼくより一回りぐらい若いんだけど人間ができていて、こういう人の繋がりの重要性をとても理解している。「昨日も会社の飲み会があったんだけど、もうみんないやがるんだよね」と言う。「社員旅行も花見もなくなった」。

ぼくが作ったしめ縄は、あとでUPします。ぼくの「別の神様がきちゃいますね!」にキャラの濃いおっさんは、「こんなんじゃ、くる神様はねぇな!」としっかり返してくれる。

中国に帰らなくても、ここに自分の居場所があるじゃんね〜。


追記:
船頭のアラちゃんが言っていた「輪中」を思い出す。興味があればググってみて。関係あるのかな、この村の文化に。 

もう1つ書き忘れたのは、キャラの濃いおっさんが雅楽をやるみたいで、その笛を河原に群生する竹から自作するらしい。それも伝統としてあって「この村の出だとわかると、みんな尊敬するぞ!」と言う。自分が楽器が好きで、興味があると言うと、「本気か? だったら教えてやる!」と。「音が出るまで3年かかるぞ」。

もう1つ思い出したのは、川向こうから来たらしい人。数年前の話。すれ違いざま挨拶をすると、「ここいらの人たちはいいね、みんな明るいわ」と。

採れた農作物を勝手に置いていく人たちがいて、誰かわからないし、ぼくも同じことを小林さんにするし、礼なんかいらないしね。

ケリがついたら中国に戻ろうかと考えていたけど、ここも悪くない。

追記2: ぼくの撚ったしめ縄

左が1本目、右が2本目。

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