脱出と番屋

これを見て、何が起きたか、わかるかな〜?

いちばん右が例のアラちゃん。左のバンがぬかるみにハマって出られなくなってた。

ぼくは流木を拾いに来て、この写真を撮ったあと、すぐにみんな(7、8人)と一緒に車を押した。後輪に布とか竹とかいろいろ入れてみたんだけど空回りするみたい。前輪を見ると、こっちもしっかりハマっていて、「前もだめじゃん。掘ればいいんじゃない?」と思ったまま言うと、「船頭さんもそう言っていた」といちばん近くにいた女の人が言った。スコップが地面にあるのに気づいて、ぼくはそれで前輪の前の部分を掘った。左側の方ね。右はどうだったか知らない。

で、みんなで押すと、いとも簡単にぬかるみ脱出成功。

それからぼくはカヤックに乗って流木を拾いに行って、この桟橋(といってもこのコンクリートの道のことだけどね)と500m先の流木がよく引っかかっているところまで2往復して戻ってくると、3組か4組の子供連れがいて、アラちゃんの「知らん? 家でも造るんじゃない?」という声が聴こえて、ひとりのお母さんがアラちゃんに、ぼくが何をしているのか質問したであろうことがわかった。

で、ぼくは「今週電気止められちゃって……もう3日もお風呂入ってなくて、ハハハ」と言うと、お母さんは同情したのかどう反応したらわからなかったのか、無言だった。

ぼくは一度に2本×2往復の、計4本も流木を引っぱって来たので、ヘトヘト。今もスマホ上でこれを書いてますが、握力がなくて、手が攣りそうな感じ。

電気はまだ止められてません。家を造りたい≒番屋を再生したいのは本当です。

今ググると、「エスパーなんとか」とかいう園子温さんの映画にもこの番屋が登場してるみたい。こんなカラフルじゃないけどね。

4、5年前に乗り場を移したときに番屋は壊された。船の上から見た番屋の光景、幽霊でも棲んでいそうな雰囲気は、ぼくはよく覚えているし、アラちゃんも同じ。



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