ゴルフはいいよ!
こういう話に弱い自分。情けないけど、まぁ仕方ないか、という気がする。
以下、朝日の記事ね。
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東日本に甚大な被害を出した台風19号は、名ゴルファー青木功プロ(77)の原点であるゴルフ場を廃業に追い込んだ。荒川河川敷の「新東京都民ゴルフ場」(東京都足立区)。増水で水没した後、ヘドロの除去が難しく、復旧は不可能と判断された。
1955年に開場した同ゴルフ場は、「河川敷ゴルフ場の発祥の地」とも呼ばれている。青木氏は、中学卒業後にキャディーとしてここに就職した。その後プロテストに合格。「世界の青木」として羽ばたいた。
都心に近く、東京スカイツリーや高層ビル群を眺めながらのプレーが人気だった。しかし台風19号による荒川の増水で、コース内の柳の木が見えなくなる深さまで完全に水没した。半月以上たっても水が引かず、コース全体が大量の泥で覆われている。
1日朝。オーナーの茂出木(もでぎ)庄一さん(72)は全従業員21人に事業継続の断念を伝えた。「再建の見通しが立たない。今年いっぱいで廃業することにします」
近所の高柳弘治さん(81)は、「50年、ここでプレーしてきた。さみしいよ。なんとかならないのか」と肩を落とした。
三島徹男支配人(68)によると、同ゴルフ場は10年に1度くらいは増水で水没してきた。荒川の河川敷にあるゴルフ場はどこも消防ポンプを備えていて、水が引いた後にコースにたまった土砂を洗い流す。
しかし今回は水が引かず、さらにヘドロの量がこれまでとは比べものにならないほど大量なため、除去は難しいという。芝は土砂に半月も埋まれば再生できない。復旧には、多大な費用をかけて造成と芝の張り直しをするしかない。たとえ復旧しても、再び同じくらいの規模の台風が襲えば同じ被害に遭う。
過去に、ここまでの被害はなかった。多くの要因が重なった結果だ。
まず地形。長年の地盤沈下で、ゴルフ場全体が荒川の水面より低くなり、河川敷に穴を掘ったような「くぼ地」になっていた。他の多くの荒川河川敷のゴルフ場は数日で水が引いたが、ここでは、台風から半月たっても水が残る。
次に、すぐ上流で荒川は「へ」の字に曲がっている。川はカーブの内側に土砂を残していくため、ゴルフ場は大量のヘドロに覆われた。ここ数年は川底を掘り返すような工事がなく、長年降り積もっていたヘドロが一気に流れたようだ。
三島支配人はプロゴルファーを志し、大学卒業後にここの研修生となった。夢やぶれ、一時はゴルフから離れたが、35歳のときに社員として戻ってきた。「学生時代から足かけ50年、ここで生きてきた」という。
「青春どころか、私の人生です。さみしいなんてもんじゃない。でも、『河川敷ゴルフ発祥の地』といっても、伝統じゃメシは食えないということです」
コースは、荒川の改修などで縮小を重ね、2007年には9ホール、パー31のミニコースとなった。会員制が維持できなくなり、運営会社が撤退。10年4月に、現在の運営会社が事業を引き継ぎ、誰でも利用できるパブリックコースとして再スタートした。
同ゴルフ場は消費税増税を受け、新たな自動券売機を導入していたが、一度も使わなかった。スコアカード4万枚も作り直したばかりだが、それも無駄になる。
10月30日には、キャディーバッグを載せる手引きカート約100台を処分した。消防ポンプ3台は、隣接するゴルフ場に引き取られた。茂出木オーナーは「希望のない作業だから、みんな疲れ果てているよ」とうつむいた。(藤原伸雄、抜井規泰)
以下、朝日の記事ね。
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東日本に甚大な被害を出した台風19号は、名ゴルファー青木功プロ(77)の原点であるゴルフ場を廃業に追い込んだ。荒川河川敷の「新東京都民ゴルフ場」(東京都足立区)。増水で水没した後、ヘドロの除去が難しく、復旧は不可能と判断された。
1955年に開場した同ゴルフ場は、「河川敷ゴルフ場の発祥の地」とも呼ばれている。青木氏は、中学卒業後にキャディーとしてここに就職した。その後プロテストに合格。「世界の青木」として羽ばたいた。
都心に近く、東京スカイツリーや高層ビル群を眺めながらのプレーが人気だった。しかし台風19号による荒川の増水で、コース内の柳の木が見えなくなる深さまで完全に水没した。半月以上たっても水が引かず、コース全体が大量の泥で覆われている。
1日朝。オーナーの茂出木(もでぎ)庄一さん(72)は全従業員21人に事業継続の断念を伝えた。「再建の見通しが立たない。今年いっぱいで廃業することにします」
近所の高柳弘治さん(81)は、「50年、ここでプレーしてきた。さみしいよ。なんとかならないのか」と肩を落とした。
三島徹男支配人(68)によると、同ゴルフ場は10年に1度くらいは増水で水没してきた。荒川の河川敷にあるゴルフ場はどこも消防ポンプを備えていて、水が引いた後にコースにたまった土砂を洗い流す。
しかし今回は水が引かず、さらにヘドロの量がこれまでとは比べものにならないほど大量なため、除去は難しいという。芝は土砂に半月も埋まれば再生できない。復旧には、多大な費用をかけて造成と芝の張り直しをするしかない。たとえ復旧しても、再び同じくらいの規模の台風が襲えば同じ被害に遭う。
過去に、ここまでの被害はなかった。多くの要因が重なった結果だ。
まず地形。長年の地盤沈下で、ゴルフ場全体が荒川の水面より低くなり、河川敷に穴を掘ったような「くぼ地」になっていた。他の多くの荒川河川敷のゴルフ場は数日で水が引いたが、ここでは、台風から半月たっても水が残る。
次に、すぐ上流で荒川は「へ」の字に曲がっている。川はカーブの内側に土砂を残していくため、ゴルフ場は大量のヘドロに覆われた。ここ数年は川底を掘り返すような工事がなく、長年降り積もっていたヘドロが一気に流れたようだ。
三島支配人はプロゴルファーを志し、大学卒業後にここの研修生となった。夢やぶれ、一時はゴルフから離れたが、35歳のときに社員として戻ってきた。「学生時代から足かけ50年、ここで生きてきた」という。
「青春どころか、私の人生です。さみしいなんてもんじゃない。でも、『河川敷ゴルフ発祥の地』といっても、伝統じゃメシは食えないということです」
コースは、荒川の改修などで縮小を重ね、2007年には9ホール、パー31のミニコースとなった。会員制が維持できなくなり、運営会社が撤退。10年4月に、現在の運営会社が事業を引き継ぎ、誰でも利用できるパブリックコースとして再スタートした。
同ゴルフ場は消費税増税を受け、新たな自動券売機を導入していたが、一度も使わなかった。スコアカード4万枚も作り直したばかりだが、それも無駄になる。
10月30日には、キャディーバッグを載せる手引きカート約100台を処分した。消防ポンプ3台は、隣接するゴルフ場に引き取られた。茂出木オーナーは「希望のない作業だから、みんな疲れ果てているよ」とうつむいた。(藤原伸雄、抜井規泰)
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