いつの時代も政治的なヒト

ゴーンさんの悪事は悪事。持株会社の投資部門に勤めたことがある。初日、「黒をグレーに、グレーを白にするのが仕事。会長のために」とアホ上司は言った。「会長」を「社員」や「社会」に変えれば正解だと思ったけど。大方の経営者はゴーンさんと変わらない。

背景の政治的策略がやっと表に出てきそう。

以下、朝日の記事。

***********************

　日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告（65）＝会社法違反（特別背任）罪などで起訴＝はレバノンの首都ベイルートで8日、自ら声明を発表し、報道機関の取材に応じる。公の場に姿をみせるのは、逃亡後初めてとなる。
　ゴーン前会長は8日午後3時（日本時間午後10時）から、ベイルート市内で取材の場を設定する方針。前会長側から招待を受けた国内外10カ国前後の報道機関に限って取材に応じる見通しだという。
　ゴーン前会長の周辺によると、前会長は日本で起訴されている罪について、改めて無実を主張するという。また、日産幹部らによる不当な動きが事件の背後にあったとして、その証拠を公表することも検討しているという。一方、日本から逃亡した手段や協力者などについては、前会長がどれだけ詳細な説明をするかは不透明な状況だという。前会長はこうした点には、具体的な言及を避ける可能性がある。
　また、米FOXビジネスは6日、前会長が「私を引きずり下ろすためのクーデターだという物的証拠や書面がある」と語ったと報じた。日産と仏ルノーを統合をしようとしたことで「私をはじき出そうと望む人間がいた」とも述べ、8日に「日本政府が背後にいる」複数人を含む人物の実名を挙げる意向を示したという。
　ゴーン前会長はレバノン入国直後の12月31日、「もうこれ以上、不正な日本の司法制度にとらわれることはなくなります」とする声明を出している。8日には、日本の司法制度や日産に対する批判を展開するとみられる。
　一方、日産自動車は7日、ゴーン前会長の逃亡後初めて正式にコメントを発表し、「保釈条件に違反し、裁判所の出国許可を得ないまま逃亡したことは、日本の司法制度を無視した行為で極めて遺憾」などと厳しく批判した。ゴーン前会長の責任を追及し、損害賠償などを求める方針は「今回の逃亡によって何ら影響を受けるものではない」とも強調した。

■ゴーン会長の逃亡に残る疑問点
・支援者とどうやって連絡をとったのか。
・裁判で有罪が避けられないと判断したのか。
・いつごろから計画し、誰が費用を出したのか。日本国内に協力者はいたのか。
・逃亡前にレバノン、フランスの当局者とは連絡をとっていなかったのか。
・なぜ逃亡先にレバノンを選んだのか。
・今後、どのような活動をするつもりか。