本田理恵子『料理が苦痛だ』
本田理恵子さん『料理が苦痛だ』。すごく良さげ。
辺見庸に食うことに関する本があったのを思い出した。それよりもっと具体的で個人的、でも食べるために生きている・生きるために食べているぼくらの生活が感じられそうな本かな?
以下、朝日の記事。
*******************
共働きで、2人の子どもは小学生。はっきり言って、毎日の料理が苦痛だ。書店にも「手抜き料理」「ずぼら飯」といったレシピ集が並んでいるが、なんとなく手に取ることは避けてきた。でもなぜ後ろめたさを感じるのだろう――。ズバリ『料理が苦痛だ』という著書が話題の本多理恵子さん(54)に話を聞いた。(聞き手・小田切陽子)
――なぜこのような本を。
13年間、鎌倉の自宅でカフェと「作らない、見ているだけの料理教室」を運営しています。これまで延べ約1万人の生徒さんと触れあって感じるのは、皆さん「毎日のことなのに、料理が苦痛だ」と悩んでいるということです。
でも、口にすると「ダメ人間」のレッテルを貼られかねず、特に専業主婦は言い出しづらい一言です。だから料理を仕事にしてきた私が率先して「料理は苦痛だ」と世間に言い、「苦痛な時は料理をやめよう」と言いたかった。
――大胆な考えですね。
いま書店に行くと「ずぼら」「手抜き」「時短」と、簡単さをうたうレシピ本がたくさん並んでますよね。みんな楽に料理ができる方法を探している。でも、それで本当に楽になっているのかなと。
そもそも問題は、簡単な方法を取り入れてでも「料理を作り続けなければならない」という部分にあります。逃げ場がない。風邪を引いているのに休まず、風邪薬を飲んで頑張るのと同じような状態ではないでしょうか。
家電が進化し、レシピは読まなくても動画がある。でも、それさえやる気にならないと、「本当に自分はダメ人間だ」と思うようにもなってしまう。だから私が勧めるのは、いっそ「料理をやめる」ということです。
――実践は難しいのでは。
そう思いますよね。でも意外と大丈夫なんですよ。
突然全部をバサッとやめようとするのではなく、まずは家族にこの話を振ってみてください。「きついから、料理をやめたいっていうか、どうしようかと思ってる」と。
「苦痛だ」と思っている気持ちを悩み事として相談するだけでも、気持ちが少し楽になると思います。もしかすると、家族から意見が出てくるかもしれません。「週末はずっとカレーでもいい」とか「昼は外で食べたい日もあるから、お弁当は毎日でなくてもいい」とか。
自分と家族で料理に対する思いにギャップがあれば、それを埋めることが大事です。
■「料理は楽しい」
――実際にやめると、どんなことが起こりますか。
私自身もずっと料理をやめたくて。息子が中学3年になって部活を引退し、お弁当がいらなくなったタイミングでやめてみました。
まず買い出しをやめて、今あるストック食材だけで料理をしました。いっぺんにやめると、冷蔵庫の中のものが腐ったりしてますます気持ちがなえてしまうので。
余った野菜や缶詰、パスタを使って料理しているうちに、冷蔵庫もきれいになるし、だんだん気持ちも盛り上がってきました。「本当に作りたいものがわかるまで、料理をやめよう」と。
では、何が作りたいのか。あらためて料理について勉強しようという気持ちで、外食に行きました。ここは罪悪感を感じがちなところなので、あくまで「勉強」ということで。再現できるようにメモを取りながら、和食、イタリアン、ベトナム料理と、色々なお店に行きました。
結局1週間、料理をしませんでした。するとだんだん「自分で作ったもの」が食べたくなってきた。外食はやはり油や塩分が多かったりで、「これが食べたい」という自分の気持ちに合ったものがなくなってくるのです。
それで、真っ赤なトマトと塩だけでスープを作りました。これが涙が出るほどおいしかった。私の場合はこれで「料理は楽しい」というスイッチが入り、また料理を続けられるようになりました。
料理は元々、クリエーティブで楽しい作業。なのに「朝昼晩/メニューを考え/買い出しに行き/作り/片付ける」と工程を考えると、とてつもなく大きい仕事で、逃げ場がないと追い込まれてしまう。だから、一度気持ちをリセットすることが大切。料理が「非日常」になると、とても楽しく感じられて、また「作ろう」という気持ちがわき出てくるかもしれません。
■外食ばかり、なぜ罪悪感
――料理をせず外食を続けていると、罪悪感を覚えるのはなぜでしょう。
一つは「やる気がないせいで無駄遣いしてしまった」という経済的な問題。もう一つは、健康面での責任を感じるのだと思います。小さい子どもがいると、特に栄養面も気になりますし。
そんな時は、例えば「昼は作らない」とか「月水金は作らない」とか、ちょっとでも逃げ場を作ってみてはどうでしょうか。
ただ、あまり栄養面を深刻に考えなくてもいいのでは、と思います。私が料理をやめたといっても、たかだか1週間の話。それで体がぼろぼろになったり、味覚が崩壊したりすることはないでしょう。
――外食すると子どもがドリンクバーで炭酸飲料ばかり飲むので、それはそれで気になって……。
うちの息子は20歳過ぎているのですが、以前はコンビニのチキンばっかり食べる時期がありました。でもそのうち飽きて自分でうどんをゆでるようになり、今ではだし巻き卵の腕を上げ、専用の卵焼き器を使っています。
親の手抜きが意外と子どもの成長を促すこともあります。そして、子どもの現在の味覚がずっと続くわけではない。炭酸飲料ばかり飲む時期が永遠に続くわけではないんです。だから「料理は親の責任」だと、自分を追い込みすぎなくてもいいのではないでしょうか。
■なぜ苦痛?原因は食べる立場の家族
――「家族がいるのに料理を作らないなんて」と思う人もいます。
なぜ料理を作る人が「苦痛」と思ってしまうのか、食べる立場の人は考えたことがありますか。
うちの料理教室の生徒さんは40~50代の主婦の方が中心ですが、皆さんが必ずこぼす愚痴は「料理に対するリアクションがない」です。家族に「何が食べたい?」と聞いても「なんでもいい」。考えて一生懸命作っても、家族は無言で食べるだけ。これでは作っている人が報われません。
「おいしい」でなくても、「キノコ入ってるね」「ピリ辛なんだ」とか。料理を作り続けるには、食べる人のリアクションが必要なんです。
料理を作っている人がなぜ苦痛を感じるのか、なぜ不機嫌なのかわからない、という人がいたら、このあたりを考えてみるべきなんじゃないでしょうか。
◇
ほんだ・りえこ 1965年生まれ。2007年から鎌倉でカフェ「Rietta(リエッタ)」を営むかたわら「料理が苦痛な人のために」と銘打った料理教室を主宰。調理はせずに「見て」学び、試食するスタイルが人気。18年に出した初めての本『料理が苦痛だ』(自由国民社)が第6回料理レシピ本大賞でエッセイ賞を受賞。
■苦痛なときに「アレンジ自在!あったか6分チゲスープ」
本多理恵子さんおすすめのレシピ「アレンジ自在!あったか6分チゲスープ」を紹介します。買い出しに行かなくても、冷蔵庫にある野菜を使えばOK。使う食材によっては包丁も不要です。調理時間も短く、手軽に素材のうまみを感じられます。苦手や苦痛だった料理に再び挑戦してみようと思った時にもおすすめです。
「メニューを考えて、買い出しに行く」――毎日毎日、これを続けるのは本当に大変ですよね。出された料理を食べるだけの側からは、家族であっても見えにくい部分です。これが理由で「料理が苦痛」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを持つあなたにぴったりなレシピを、『料理が苦痛だ』(自由国民社)の著者で、鎌倉で「作らない料理教室」を主催する本多理恵子さんに聞きました。その名も「アレンジ自在!あったか6分チゲスープ」。買い出しに行かなくても、冷蔵庫にある野菜を使えばOK。使う食材によっては包丁も不要です。調理時間も短く、手軽に素材のうまみを感じられます。苦手や苦痛だった料理に再び挑戦してみようと思った時にもおすすめです。
◇
【材料(2人分)】水300cc/コチュジャン大さじ1(なければ顆粒(かりゅう)だしと塩でポトフ風にしてもOK)/みそ大さじ1/白菜・キャベツ・水菜・キノコなど、たまたま冷蔵庫にあった野菜/豆腐
【作り方】
①水を火にかけ、コチュジャンとみそを入れる
②野菜を入れる。水菜は包丁で切らなくても、手でバキッと折って入れればOK。豆腐も切らずに投入し、お鍋の中でさっとお玉を使い食べやすい大きさに切る。(その方が味がしみる)
③約6分加熱。煮えたらできあがり。
【アレンジ】
アサリの缶詰があれば、汁ごと加えるとさらにおいしくなる。卵を落としたり、おもちを入れたりしても。
翌日は春雨を加えたり、鮭(さけ)やジャガイモを加えたりしても……と、「永遠に作り続けられるレシピ」です。
■夕食に掛ける時間、6割が「1時間未満」 時短傾向に
料理への意識の変化 東京ガス都市生活研究所が20代以上の約5千人に3年ごとに実施している「生活定点観測調査」によると、家で夕食を作る頻度が「週4日以下」と答えた人は2017年に23.4%。約20年前(1996年、12.6%)に比べて倍に増えた。夕食作りにかける時間が「1時間未満」と答えた人は、17年に61.5%(96年、36.0%)。「家での食事の大半は家庭で作るべき」との問いに「あてはまらない」「あまりあてはまらない」と答えた人は、17年に30.2%。96年は19.3%だった。
同研究所は、料理に時間をかけなくなりつつある理由として、「夫婦の働き方にかかわらず、家事を効率化し、時間をかけない『時短』の傾向がある」と指摘する。下ごしらえが不要な調理キットや、ネットなどで広がる時短レシピの広がりが、その傾向を支えているという。「時短で生み出した時間は、子育て層は『家族や子どもと過ごす時間』に、それ以外の層は『自分の時間』にあてたいと考えている」と分析している。
辺見庸に食うことに関する本があったのを思い出した。それよりもっと具体的で個人的、でも食べるために生きている・生きるために食べているぼくらの生活が感じられそうな本かな?
以下、朝日の記事。
*******************
共働きで、2人の子どもは小学生。はっきり言って、毎日の料理が苦痛だ。書店にも「手抜き料理」「ずぼら飯」といったレシピ集が並んでいるが、なんとなく手に取ることは避けてきた。でもなぜ後ろめたさを感じるのだろう――。ズバリ『料理が苦痛だ』という著書が話題の本多理恵子さん(54)に話を聞いた。(聞き手・小田切陽子)
――なぜこのような本を。
13年間、鎌倉の自宅でカフェと「作らない、見ているだけの料理教室」を運営しています。これまで延べ約1万人の生徒さんと触れあって感じるのは、皆さん「毎日のことなのに、料理が苦痛だ」と悩んでいるということです。
でも、口にすると「ダメ人間」のレッテルを貼られかねず、特に専業主婦は言い出しづらい一言です。だから料理を仕事にしてきた私が率先して「料理は苦痛だ」と世間に言い、「苦痛な時は料理をやめよう」と言いたかった。
――大胆な考えですね。
いま書店に行くと「ずぼら」「手抜き」「時短」と、簡単さをうたうレシピ本がたくさん並んでますよね。みんな楽に料理ができる方法を探している。でも、それで本当に楽になっているのかなと。
そもそも問題は、簡単な方法を取り入れてでも「料理を作り続けなければならない」という部分にあります。逃げ場がない。風邪を引いているのに休まず、風邪薬を飲んで頑張るのと同じような状態ではないでしょうか。
家電が進化し、レシピは読まなくても動画がある。でも、それさえやる気にならないと、「本当に自分はダメ人間だ」と思うようにもなってしまう。だから私が勧めるのは、いっそ「料理をやめる」ということです。
――実践は難しいのでは。
そう思いますよね。でも意外と大丈夫なんですよ。
突然全部をバサッとやめようとするのではなく、まずは家族にこの話を振ってみてください。「きついから、料理をやめたいっていうか、どうしようかと思ってる」と。
「苦痛だ」と思っている気持ちを悩み事として相談するだけでも、気持ちが少し楽になると思います。もしかすると、家族から意見が出てくるかもしれません。「週末はずっとカレーでもいい」とか「昼は外で食べたい日もあるから、お弁当は毎日でなくてもいい」とか。
自分と家族で料理に対する思いにギャップがあれば、それを埋めることが大事です。
■「料理は楽しい」
――実際にやめると、どんなことが起こりますか。
私自身もずっと料理をやめたくて。息子が中学3年になって部活を引退し、お弁当がいらなくなったタイミングでやめてみました。
まず買い出しをやめて、今あるストック食材だけで料理をしました。いっぺんにやめると、冷蔵庫の中のものが腐ったりしてますます気持ちがなえてしまうので。
余った野菜や缶詰、パスタを使って料理しているうちに、冷蔵庫もきれいになるし、だんだん気持ちも盛り上がってきました。「本当に作りたいものがわかるまで、料理をやめよう」と。
では、何が作りたいのか。あらためて料理について勉強しようという気持ちで、外食に行きました。ここは罪悪感を感じがちなところなので、あくまで「勉強」ということで。再現できるようにメモを取りながら、和食、イタリアン、ベトナム料理と、色々なお店に行きました。
結局1週間、料理をしませんでした。するとだんだん「自分で作ったもの」が食べたくなってきた。外食はやはり油や塩分が多かったりで、「これが食べたい」という自分の気持ちに合ったものがなくなってくるのです。
それで、真っ赤なトマトと塩だけでスープを作りました。これが涙が出るほどおいしかった。私の場合はこれで「料理は楽しい」というスイッチが入り、また料理を続けられるようになりました。
料理は元々、クリエーティブで楽しい作業。なのに「朝昼晩/メニューを考え/買い出しに行き/作り/片付ける」と工程を考えると、とてつもなく大きい仕事で、逃げ場がないと追い込まれてしまう。だから、一度気持ちをリセットすることが大切。料理が「非日常」になると、とても楽しく感じられて、また「作ろう」という気持ちがわき出てくるかもしれません。
■外食ばかり、なぜ罪悪感
――料理をせず外食を続けていると、罪悪感を覚えるのはなぜでしょう。
一つは「やる気がないせいで無駄遣いしてしまった」という経済的な問題。もう一つは、健康面での責任を感じるのだと思います。小さい子どもがいると、特に栄養面も気になりますし。
そんな時は、例えば「昼は作らない」とか「月水金は作らない」とか、ちょっとでも逃げ場を作ってみてはどうでしょうか。
ただ、あまり栄養面を深刻に考えなくてもいいのでは、と思います。私が料理をやめたといっても、たかだか1週間の話。それで体がぼろぼろになったり、味覚が崩壊したりすることはないでしょう。
――外食すると子どもがドリンクバーで炭酸飲料ばかり飲むので、それはそれで気になって……。
うちの息子は20歳過ぎているのですが、以前はコンビニのチキンばっかり食べる時期がありました。でもそのうち飽きて自分でうどんをゆでるようになり、今ではだし巻き卵の腕を上げ、専用の卵焼き器を使っています。
親の手抜きが意外と子どもの成長を促すこともあります。そして、子どもの現在の味覚がずっと続くわけではない。炭酸飲料ばかり飲む時期が永遠に続くわけではないんです。だから「料理は親の責任」だと、自分を追い込みすぎなくてもいいのではないでしょうか。
■なぜ苦痛?原因は食べる立場の家族
――「家族がいるのに料理を作らないなんて」と思う人もいます。
なぜ料理を作る人が「苦痛」と思ってしまうのか、食べる立場の人は考えたことがありますか。
うちの料理教室の生徒さんは40~50代の主婦の方が中心ですが、皆さんが必ずこぼす愚痴は「料理に対するリアクションがない」です。家族に「何が食べたい?」と聞いても「なんでもいい」。考えて一生懸命作っても、家族は無言で食べるだけ。これでは作っている人が報われません。
「おいしい」でなくても、「キノコ入ってるね」「ピリ辛なんだ」とか。料理を作り続けるには、食べる人のリアクションが必要なんです。
料理を作っている人がなぜ苦痛を感じるのか、なぜ不機嫌なのかわからない、という人がいたら、このあたりを考えてみるべきなんじゃないでしょうか。
◇
ほんだ・りえこ 1965年生まれ。2007年から鎌倉でカフェ「Rietta(リエッタ)」を営むかたわら「料理が苦痛な人のために」と銘打った料理教室を主宰。調理はせずに「見て」学び、試食するスタイルが人気。18年に出した初めての本『料理が苦痛だ』(自由国民社)が第6回料理レシピ本大賞でエッセイ賞を受賞。
■苦痛なときに「アレンジ自在!あったか6分チゲスープ」
本多理恵子さんおすすめのレシピ「アレンジ自在!あったか6分チゲスープ」を紹介します。買い出しに行かなくても、冷蔵庫にある野菜を使えばOK。使う食材によっては包丁も不要です。調理時間も短く、手軽に素材のうまみを感じられます。苦手や苦痛だった料理に再び挑戦してみようと思った時にもおすすめです。
「メニューを考えて、買い出しに行く」――毎日毎日、これを続けるのは本当に大変ですよね。出された料理を食べるだけの側からは、家族であっても見えにくい部分です。これが理由で「料理が苦痛」と思ってしまう人も多いのではないでしょうか。
そんな悩みを持つあなたにぴったりなレシピを、『料理が苦痛だ』(自由国民社)の著者で、鎌倉で「作らない料理教室」を主催する本多理恵子さんに聞きました。その名も「アレンジ自在!あったか6分チゲスープ」。買い出しに行かなくても、冷蔵庫にある野菜を使えばOK。使う食材によっては包丁も不要です。調理時間も短く、手軽に素材のうまみを感じられます。苦手や苦痛だった料理に再び挑戦してみようと思った時にもおすすめです。
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【材料(2人分)】水300cc/コチュジャン大さじ1(なければ顆粒(かりゅう)だしと塩でポトフ風にしてもOK)/みそ大さじ1/白菜・キャベツ・水菜・キノコなど、たまたま冷蔵庫にあった野菜/豆腐
【作り方】
①水を火にかけ、コチュジャンとみそを入れる
②野菜を入れる。水菜は包丁で切らなくても、手でバキッと折って入れればOK。豆腐も切らずに投入し、お鍋の中でさっとお玉を使い食べやすい大きさに切る。(その方が味がしみる)
③約6分加熱。煮えたらできあがり。
【アレンジ】
アサリの缶詰があれば、汁ごと加えるとさらにおいしくなる。卵を落としたり、おもちを入れたりしても。
翌日は春雨を加えたり、鮭(さけ)やジャガイモを加えたりしても……と、「永遠に作り続けられるレシピ」です。
■夕食に掛ける時間、6割が「1時間未満」 時短傾向に
料理への意識の変化 東京ガス都市生活研究所が20代以上の約5千人に3年ごとに実施している「生活定点観測調査」によると、家で夕食を作る頻度が「週4日以下」と答えた人は2017年に23.4%。約20年前(1996年、12.6%)に比べて倍に増えた。夕食作りにかける時間が「1時間未満」と答えた人は、17年に61.5%(96年、36.0%)。「家での食事の大半は家庭で作るべき」との問いに「あてはまらない」「あまりあてはまらない」と答えた人は、17年に30.2%。96年は19.3%だった。
同研究所は、料理に時間をかけなくなりつつある理由として、「夫婦の働き方にかかわらず、家事を効率化し、時間をかけない『時短』の傾向がある」と指摘する。下ごしらえが不要な調理キットや、ネットなどで広がる時短レシピの広がりが、その傾向を支えているという。「時短で生み出した時間は、子育て層は『家族や子どもと過ごす時間』に、それ以外の層は『自分の時間』にあてたいと考えている」と分析している。
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