チューリップ、I dream
半年ぐらい前かな、場末のスナックで一人でこの曲をしんみり歌っていたら、忘年会の2次会らしき7、8人のグループが入ってきて、店は一気に満員。最後まで歌い終えたら、ひとりのお嬢さんが「セクシー!」と。
この曲をそう評した人は初めて。どこがセクシーか。
「美しさや優しさが少しずつ、地上から消えていくそんな気がするときは、君に会いたい」と財津和夫が唄う原曲。なんて良い詞。彼は傲慢な人らしいけど、詞は優しい。ローズの音で弾き語りのバージョン。これ、地震の後で歌ったみたいで、適切。
百合子さんを思い出す。20代後半、まだ作家になろうともがいていて、オオカミの本の翻訳をしながら貧困に耐え(というのは嘘で、それなりに楽しんでいた)、それでも霞ではお腹は膨れないから、英会話のイーオンの先生とか、TOEICの講師として会社に派遣されたりしていた頃に、ぼくを全面的に、精神的に支持してくれた人。もう潰れてしまった大変良質な本屋のおばさんなんだけど、ぼくの母と同い年。
天国があるなら、百合子さんはそこにいるはず。
ぼくももうすぐ行きますから、待っていて下さい。
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